燃えてるんですが、これじゃああらすじなのか本編なのか・・・。
第一こんなペースで書いてるといつまでも終わらないので端折ります。(笑)
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海防の爆雷攻撃開始!
それに反応したディオガルスが浮上、戦いの火蓋は切られる。
怒り狂ったディオガルスが放った静電砲で四日市のコンビナートは爆発炎上。
それを躊躇いもなく踏みつぶして上陸するディオガルス。

そして陸防の誘導作戦の開始。
誘導されているというよりはまっすぐにポイントに向かうディオガルス。
特・乙型地雷に点火!そして一斉射撃!!
が、防衛隊の隊員達はその爆煙の中に怪しく明滅する青白い光を見る。
その瞬間に全ての無線が途絶える。
混乱した戦車部隊が一瞬砲撃の手を止めたその瞬間、爆煙の中からひときわまばゆい閃光!!
「来るぞ、静電砲だ!!」
何と発せられた静電砲は大きく弧を描き死角にいたはずの戦車部隊を直撃する。
総崩れとなった戦車隊を後目に、ディオガルスは一気に侵攻、米原付近で琵琶湖に再び姿を隠すのだった。

金城はディオガルスが自ら電磁波を発して戦車隊の位置を知り、そして同じく電磁波により自らの静電砲の軌道すら曲げてみせたのではないかと推理する。

リベンジを誓う中島は空防の援助による爆雷攻撃、そしてメーサー砲による両岸からの挟み撃ち作戦を発案する。
もはや京都は目前なのだ。
「そんなことをすれば琵琶湖の漁協がだまってはいないだろう。」
「魚が死に絶えればまた放てば済むことです。第一外来魚もろともリセットされればかえって感謝して欲しいモノだ。」
「そう簡単にはいかんのが政治と言うものだ。」
「自分は軍人ですから。」
結局爆雷攻撃は却下される。

意見を求められた阿須美は言う。
「ディオガルスが来るとすれば満月の夜の丑三つ時、京都に入るのは鬼門とされる丑寅の方角。」
地図の上で京都の北東に伸ばした指がたどり着く先は・・・
「比叡山延暦寺か!!」

果たして阿須美の予想通りディオガルスは浮上。
が、ディオガルスが再び体全体を青白く明滅させると、メーサー光線ですらねじ曲げられ命中しないのであった。
そのまま比叡山を駆け上ったディオガルスは延暦寺本殿を静電砲で粉砕、空を仰いで咆吼するのだった。

その声に「光明」の老人は闇の中でかっと目を見開く。
「来たか・・・ついに。」

「あの炎は?!」
「延暦寺だわ。
 古来、都の鬼門には『魔』が侵入しないよう結界が張られてきたんです。
 神社、仏閣の形をとっているけど、ほんとは建物なんかはただの飾りで、本質的な物は目には見えない。
 それを破壊する事によって無力化する気なんだわ。」

一気に比叡山を駆け下りてきたディオガルスは阿須美達がお札を貼り付けた一角に来て一瞬立ち止まる。
が、次の瞬間意を決したように市街地に踏み込んで行く。
踏みつぶされた残骸の中でお札が淡い緑色に光り始める。

「志及(世話をしている女性)、襖を開けてくれぬか。」
「はい。」
しばし夜の街路灯に照らされた街を眺める老人。
次第に近づいてくる地響き。
そしてそのやせ衰えた腕をその方向に伸ばす。
その3本しか指のない腕はヒトのものでは無かった。
「この美しい都を貴様に潰させてなるものか!!阿須美、あとは頼んだぞぉぉぉぉっ!!」
次の瞬間ディオガルスが老人の家を踏みつぶす。

はっとして目を見開く阿須美。
「お、お、おじいさまぁぁぁぁっ!!」

御所の前まで来たディオガルスは再びその鶏冠をゆっくりと広げ始める。
静電砲!!
一瞬で消滅したその「跡地」におどり込んだディオガルスは天を仰ぎひときわ長く咆吼する。
と、晴天の夜空から一筋の雷光がまっすぐディオガルスに向けて・・・・。
次の瞬間すさまじい地鳴りとともにディオガルスの周りの地面が隆起し始める。
青白く輝く円錐柱が幾本も現れ天に向かって伸びながら枝分かれしていく。
そしてそれがディオガルスの姿を覆い尽くした次の瞬間、京都の照明は全て消えたのだった。


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